◆子どもの育ちと保育園で大切にしていること

0 歳 児 ~人として育つ!!~

一生の中で成長が最も著しく、また人との関わりの基礎をつくる大切な時期である0歳児。周りのみんなからの沢山の語りかけや笑顔を見て過ごすことで、3か月頃になると大人がするあやし遊びに反応を見せてくれるようになります。そして7~8か月頃になると初めて見る人に対して不安を感じ泣くようになります。(人見知り)これは成長して親しい人の顔が認識できるというだけでなく、いつも自分に笑いかけてくれる大好きな人がいる、大好きな人への信頼が大きく育っている証なのです。10か月前後になると人だけでなく周囲の物や環境に目がむくようになり、まだまだ思いを言葉にできない0歳児の子どもたちも見たものや興味のあるものを指さしなどで一生懸命大人に伝えようとしてくれます。その思いに気づき、大人が子どもへ言葉で返すことで自分の気持ちがちゃんとわかってもらえている、伝わっている、という安心感が育ち発語にもつながってきます。

これらのようにどの成長においても基盤にあるのは周囲の大人達のあたたかいまなざしです。また身体面でも大きな成長をする0歳児。寝返りからずりばい、ハイハイをへて歩行を獲得していきます。ひとつひとつの成長にはそれぞれ体をつくっていく上で大切な意味があり、特に人間本来の歩行をしっかり獲得するにはハイハイを十分にしておくことが大事といわれています。このように0歳児の大事な時期、大人が24時間の生活リズムを整えてあげることで子どもは一日一日を元気に意欲的に過ごしていけるのです。

高陽0歳04

1 歳 児 ~1歳といえばイヤイヤ!!~

1歳を過ぎると、何でも自分でやりたがり自分でやることが大きな喜びとなります。そんな思いに気づかずに、大人の思いを押しつけると大反撃にあってしまったり、納得しないと動いてくれないことも多くあります。大人にとっては困ることもありますが、そんな自我の育ちを受け止めてもらい次への見通しが持てるとはじめて行動に移せるのが1歳児なのです。

運動機能の発達もめざましく、歩行が確立し、走る・押す・投げる・少し高いところからジャンプするなどの動きもできるようになってきます。しかし、その一方で転んで擦り傷などのケガも絶えなくなります。しっかりとした探索あそびを経験しながら、歩く力もつけていきます。また、互いの自我のぶつかり合いで友達同士のトラブルも多く、噛んだり・引っ掻いたりということもよくおこります。ですが、相手とのぶつかり合いで相手にも同じ要求があることを大人の仲立ちを介しながら知っていきます。

2 歳 児 ~誇り高き3歳へ!!~

自分でできることがぐ~んと増えてますます「ジブンデ」という気持ちが強くなります。自分で考え、自分で決め、自分で行動していく「自我」をしっかり誕生させて、幼児期に入っていきます。自分で出来ることが増えると、それは「自信」になって意欲につながっていきます。でも、自分の気持ちとは反対にまだまだ難しくてうまくできないことも多いのですが、友達や先生が手伝うのは「イヤ」で、やっぱり自分でやりたい「誇り高き3歳」です。時には、甘え思い通りにいかずかんしゃくを起こすなど感情が揺れ動きながらもそれは自我の順調な育ちであることを理解して気持ちを受けとめ、さりげなく援助できるようにしていくことが大切です。

走る・跳ぶなどの基本的な運動機能が伸び、身体を自分の思うように動かすことが出来るようになり、身体運動のコントロールも巧くなり、リズミカルな運動が出来るようになります。指先の動きも急速に進歩し、箸やハサミも使えるようになり、泥団子が作れるようになるのもこの頃です。

高陽3歳児01

3 歳 児 ~オレたちギャングエイジ!!~

3歳児クラスは、今までの乳児クラスとはがらりと環境が変わります。複数担任から1人担任になり、行動範囲が広くなり、動きも活発になっていきます。少し慣れてきたと思ったら、楽しいこと、悪いこと、おふざけが大爆発。面白そうだなと思った時の喰いつきは激しい!!逆に言えば面白くないことへの無関心さも驚くほどです。面白いこと、おふざけ、いたずら、汚い言葉、大好き!気になる事は、ナゼナゼ攻撃、はぶてるのもいっちょまえ。ケンカしていたかと思えば、甘えたり・・・とにかく元気な3歳児です。

また、親友ができ始める頃でもあります。なかよしの友達がいることで、いろいろなことが乗り越えられます。この時期楽しめるのが、ごっこ遊び。ままごと遊びなどが、大好きで虚構と現実の世界を行ったり来たりするこの時代。面白いことには喰いつくこの時代だからこそ、ごっこなのだと思います。

4 歳 児 ~仲間と共に粘り強く!!~

心と体がコントロールできる自制心も育ちつつあるので、人の話を聞く、ルールある生活やあそびを理解するなど落ちつきを見せてくる4歳児。粘り強く頑張り、友達や周りの大人に自分を認めてもらいたいと思う反面、心の中では変化(葛藤)がおきています。「○○ちゃんはできるけど、自分はできるかな・・・」と、人と比べてはぶてたり、悩んだり、事件よく起こる4歳児です。3歳児のころの根拠なき自信とは変わり、事実を確認する力がついてくるので小さな間違えに気づきそんな自分を「僕はできない」と感じ、自己発揮できなくなってしまう、繊細な心の揺れがでてきます。

活動などでもできるのにしたくない!と拒否したりする姿が見られたり、できるのに大人に頼んだり、自信の無さがうかがえます。そんな姿とは裏腹に自分で「やりとげたい」という思いをもち過ごしている4歳児の子ども達。周囲の友達の誘いかけや、一緒にやりとげていく経験の中でできたという事実を積み上げ次への可能性へとつなげていきます。そして、周囲の友達やお父さんお母さんに認めてもらった経験は心の安定を生み出し、自分を育てつくっていく大きな原動力になるのでしょう。

5 歳 児 ~仲間と創る!!~

いよいよ小学校へ向けて最後の1年です。今までの自立を土台に「自分たちの生活や活動は自分たちで決めて実行する。問題は自分たちで解決したい」という自律へと変わっていきます。ですから話し合いも不可欠になり、信頼されると大きな力を発揮するのが5歳児です。 “言葉で考え言葉で伝える”ということが上手になってきて、多面的に物事を見たり、考えたりできるようになってきます。その力は人を理解できるようになったり、人の気持ちや頑張りにも気づいたり、人に教えるといったことを可能にしてくれます。

また、それと同時に、4歳のころの事実を見て“できる”“できない”と思って過ごしていた姿とは違い、今までの小さな“できた”という実績が自信となり自分を認める気持ちが出てきます。このように1歳前半から出た自我は、卒園のころには豊かな自我へ広がっていきます。高陽5歳児01

 

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